と言っても、当たり前だが本物のクルマじゃない。1/43スケールのミニカーだったりします。
我が愛車:ホンダ・シティ。今も乗っているE-GA2型(ほぼ最終型)は、愛車としては2代目。その前に乗っていた「最初の愛車」が当然ある訳です。
その「最初の愛車」もホンダ・シティ。ただし、型はE-AA型(1981年式)、いわゆる「初代シティ」です。そのミニカーを買った訳です。自分の乗っていたクルマはこういう形で手元に置いておきたい、と言う意味での購入です。
その意味では、本当は今のE-GA2型も欲しいんだけど、残念な事に一般には不人気車種ゆえ、商品化と縁遠いんですね(泣)。少し前のジムカーナ競技では、「GA2でないと勝てない」ってほどの人気車種だったんですけどねぇ…。
さて。実は手元には、AAシティのミニカーが2台あったりします(汗)。
1台は4月に買った「国産名車コレクション」ってムック本(いわゆる「分冊百科」もの(
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%86%E5%86%8A%E7%99%BE%E7%A7%91))の付録(と言っても本とミニカーのどっちが付録だか…)で、ミニカー制作はノレブ社(
http://www.norev.com/(注:フランス語))とかいうフランスのメーカーらしいです。
カラーリングは選択の余地なくイエロー。
値段は約2000円。
そしてもう1台は、半月ほど前に購入した、こちらはれっきとした?単体販売の製品。エブロ(EBBRO)社製(
http://www.ebbro.co.jp/)。メーカーサイトを見る限り、日本(静岡)の会社のようですが。
カラーリングは所有していた実車に近いブルー。(だから既に1台持っていながら買ったんですが(苦笑)。無駄遣いというなかれ、こういうものは1ロット作りきりが基本なので、後からでは手に入らないのだ。)
値段は約4000円と、前者の倍します(汗)。
で、こんな感じ。
こちらが4月に買った分冊百科付属のノレブ製。当然というか、初代シティのシンボル的存在であるモトコンポ(初代シティ搭載専用バイク)は付属していません。無論というか、実車の場合も別売でした(笑)。
出来は値段なりかな、と。仕上げはちょっと(かなり)粗いですが、原型はなかなかの出来です。パッと見の雰囲気は決して悪くありませんが、じっくり見れば見るほど細部や仕上げの粗っぽさにガッカリする出来、と(苦笑)。
そしてこちらが先日買った単体製品のエブロ製。
こちらはモトコンポが付属しています。しかも、単体とトランクスペース収納状態の2台。
そのモトコンポですが、
スタンドが一応可動するので、何とか自立出来ますが、非常に不安定です。基本的にはケース内のブリスターに納めてディスプレイするものと考えるべき。
なお、僅かですが前輪がステア出来ます。
肝心のシティ本体ですが、ノレブ製と比べると、細部が非常に作り込まれた感じがします。パッと見はともかく細部はいい加減なノレブとは比較にならない再現度です。
ワイパーやヘッドライトにグリル、それにリアグラスの電熱線パターンやエンブレムまで細かく再現してあります。肉眼では判別しづらいですが、写真を拡大してみると「CITY E」と、グレードまで書き込まれています。
モトコンポと併せ、とにかく細部にはこだわっているようです。
ところで、所有していた実車を撮影した写真が1枚だけ残っていますので、それを用いて実車との比較をしてみます。
…何というか、必ずしも(値段が高い)エブロの方が忠実、とはいいがたい感じです。ボディワークの捉え方やフェンダーミラーのスケールは(安い)ノレブの方が忠実に感じます。ボンネット付近の雰囲気はエブロの方が優秀ですが、その他の部分はノレブの勝ち、かな。
特に側面下部の絞り込み方は圧倒的にノレブの方が優秀ですね。エブロはもはやかけ離れた感じになっちゃってます。
大まかな印象としては、
・「造型の大まかな掴みは正確だが細部の造りはいい加減」なノレブ
・「全体の正確性は必ずしも高くなく雰囲気優先で細部のディテール重視」のエブロ
という感じで、まぁ、一長一短です。
ただ、雰囲気は確実にエブロの方が上なので(実車と見比べなければ)値段分の満足感はあるでしょう。
以上、レビューでございました。