2009年12月14日

琢磨、どうなる?

・佐藤琢磨、ロータス正式発表前に「白旗」
http://www.fmotor.net/f1/news/2009/091214_01.htm
・ロータスF1、トゥルーリ&コバライネンを正式発表
http://www.fmotor.net/f1/news/2009/091214_06.htm

シーズンオフだけに久々のF1話、なんだが…。

2008年第4戦・スペインGPを最後にF1のシートから遠ざかっている佐藤琢磨。2010年シーズンのシート獲得の最有力だった新チーム・ロータスF1との交渉はこの通り決裂した。
ロータスと琢磨については、かなり以前から交渉の噂が立っており、当人も周囲もそれを匂わす発言をしていて(「交渉中のチームのヒントは?」「んー、『花(→「蓮」=ロータスを連想させる)』)、ファンは随分と振り回された。

しかし、個人的には「あぁ、やっぱりか。こうなりそうな予感はしていたけど…」という感想。実際にグリッドに就くまでわからないこの世界だ。昨年の失敗もある。楽観的情報に大いに盛り上がっていたファンとはかなりの温度差を感じていた。

2010年のF1シートには、まだかなりの空きがあるし「グリッドに就くまでわからない」世界なので断言はしないが、琢磨がロータスと集中的に交渉していたとすれば、他チームでのシート獲得の見通しは極めて暗い。恐らくは無理だろう。そして、言いたくはないが2010年にシート獲得出来なければ、彼のF1キャリアは終わると思う。
2008年オフのトロ・ロッソでのテストドライブを除けば、現時点で既に1年半以上のブランクがあるドライバーだ。2011年シーズンと言うことになれば2年半以上にブランクが拡大する。現在32歳、間もなく33歳になろうという年齢とこのブランク、それと実績との兼ね合いを見れば、持ち込み資金でもない限り積極的に選ぼうというチームはちょっと考えにくい。

ロータスが琢磨ではなくコバライネンを選んだのはその資金=スポンサーという話もある。ライコネンがWRCへ転向したお陰で、フィンランドの支援がコバライネンに集中したという噂だ。
もちろんそれもあるだろうが、ロータスのM・ガスコインは「ペイドライバーは要らない」と豪語していた事から考えると、資金だけでなく実績・メリットの売り込みに失敗したというのが、残念ながら本当のところだと思う。

今年のこの逆転敗北、昨年のトロ・ロッソとの交渉不調、そしてその時のマネージャー(A・G・スコット)の態度を見ても、琢磨はマネージメントに恵まれていない。いかに不況のこの時世でも、マネージャーが力を持っていればもう少し違った展開があっただろうに。
もう一つ言うなら、(いくらファンのことを考えたとはいえ)敗北宣言が早過ぎる。
確かに(ロータスの発表より)1日早かろうがそうでなかろうが結果は同じだったろう。しかし、この事が「シートへの粘り(執着)のないドライバー」という印象を関係者に与えはしないだろうか。宣言しない事が他チームとの交渉に影響を与えるとは思えない。何故なら交渉は水面下で行うものだから、そういう事は交渉相手が知っていればいい事だからだ。
だとしたら、決して上手いやり方ではないだろう。

小林可夢偉という、若く印象的な日本の才能が現れた今、琢磨は確実に追い込まれていると思う(追い込まれているという意味では中嶋一貴も同じだが)。
口惜しいが、世代交代の時期に差し掛かっている事は否定しきれない…んだよなぁ…。
言っても仕方ない事だが、やはりSAF1の2007年中途撤退は大きく響いたなぁ。せめてフルシーズン走れていれば、状況は大分違ったように思うんだが…。

web拍手 by FC2
posted by 環螢 at 23:37 | F1その他レース関連