2010年04月26日

ミハエルはいつまで擁護されるか。

今季、41歳という年齢で4年ぶりにF1復帰したM・シューマッハ。彼がF1史上最多の7度のワールドチャンピオンであることは言うまでもない。
その「輝かしい」実績を残してきた彼が、開幕からの4戦経過の今時点で、チームメイトのN・ロズベルグに全敗を喫している。それどころか、獲得ポイント僅かに10でランキング10位という低迷ぶり。
「4強」と呼ばれる一角であるメルセデスGPのマシンを駆りながらのこの成績。そして何より、ドライブそのものに覇気が見られず、コース上の誰もが恐れることなく彼に襲いかかりオーバーテイクしていく様は気の毒にすら思える。

彼が復帰するのに一役も二役も買ったであろうB・エクレストンはシーズン前から「ミハエルがいきなり勝つ事はない」「勘を取り戻すのに時間が要る」等々、予防線を張り続けてきた。今も「ミハエルを侮るな」と擁護に必死だ。
メルセデスGPのR・ブラウンも「彼にマシンが合っていない」と、ミハエルの不振は彼自身のせいではないと、少なくとも表面上は庇う姿勢だ。親会社のメルセデスも、永い目で見る旨の温情を見せている。

一方で、「ミハエルがどうなっても同情しないよ。あれだけ稼いで引退して悠々自適でいられたものを、自ら経歴に傷を付ける危険を顧みずに復帰したんだから」という、F1関係者の辛辣な声も聞こえてくる。
彼の母国・ドイツの風潮も現金なもので、シーズン前はミハエル復帰に大騒ぎしていた癖に、今では「復帰は誤り」という論調が多数派だという。

鳴り物入りで復帰した大物だけに、色々な声が上がるのはやむを得ないが、一つ言える事は、現在ミハエルが立場を保てているのは、過去の実績(と、それに伴う金の流れ)に配慮されてのものであるということだ。
これが実績のない(あるいは少ない)、ペイドライバーではない腕を見込まれて抜擢されたドライバーであったら、スポンサーを持っていない限りとうにシートを追われていても不思議ではない。
F1とはそう言う場所だ。

メルセデスGPは、5月からのヨーロッパラウンドに向けて、マシンをロングホイールベース化するという。ミハエルがフロントのグリップ不足を訴えていてその解消のために重量配分を見直した結果だとの事。
この措置がミハエルのマシンだけなのか、それともロズベルグのマシンも含めた「Bスペック」的なものなのか。いずれにせよ、これでもなおロズベルグに後れを取るようなら、ミハエルに対する擁護の声は小さくなっていき、風当たりが一層強くなるだろう。

ロートルとしては、復帰したからにはミハエルにもう一がんばりしてもらいたい気持ちは多々あるのだが、若い連中が「年老いた」彼を乗り越えていくのがやはり「あるべき姿」という思いもある。
とにかく、見せてもらおう。

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posted by 環螢 at 21:16 | TrackBack(0) | F1その他レース関連
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