http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20100628_377295.html
んー、久し振りのPC関連日記だな。
正直な話だが、このBDXLとやらにはあまり関心がない。光ディスクはもはや物理的・技術的にもコスト的にも保存性的にも先の短い媒体だと思っているからだ。
リムーバブルメディアとして使うならライトワンスではなくリライタブルでなければ使い物にならないが、そのメディア価格は現時点で既に気軽に購入出来る金額とはほど遠くなっている。そこを放置したままで大容量化されても有り難みはない。
そして、一時期MOなどで直径9cmまで小さくなったメディアサイズは、1980年代の技術であるCDの呪縛によって直径12cmに拡大し固定されてしまった。このサイズは正直、保存には大きすぎる。
SDカードやUSBメモリ等のメモリ系媒体はダウンサイジングと容量増大、そして低価格化が同時進行している。それと比べると、光メディアはどうしても時代遅れに見えてしまう。アドバンテージはほとんど無く、ディスアドバンテージだらけの光メディアは、遅かれ早かれ駆逐されていくように思う。
ただ、それはすぐの事ではないだろう。というのも、置き換わるであろうメモリ系メディアにも、まだまだ問題が山積しているからだ。
特に、現在主流のフラッシュメモリは、既に様々な限界が見えてきていて、光メディア後継とするには無理がある。
現時点で個人的には、相変化メモリがその役に就く可能性が最も高いと見ている。フラッシュメモリ以上の微細化・大容量化の可能性があり、現時点でも比較的安価であり、記録内容の保持に電気を利用しないので堅牢であり、書き換え回数はフラッシュメモリより数桁多く…etc。
が、現実として相変化メモリはまだフラッシュメモリを追い越すには至らない。まだまだ解決すべき問題は多いのだそうだ。
しかし、そう遠くないいつかにはクロスオーバーの時期がやってくる。その時こそ、光メディアがレガシーに追いやられる事になるだろう。
※ただし、過去の遺産というものはやはり強い。その事は、細々とはいえVHSビデオが2010年の今でもまだ使われている事からもわかる。しかも、光ディスクは曲がりなりにもデジタルメディアなので、VHSよりは劣化に強い。
仮にメモリ系メディアが今日主流になったとしても、そうね向こう10年は併走するのかもね。