2010年07月12日

[F1]イギリスGP決勝。

今日は体調が谷底に近いのでほんのちょっとだけ。

今回のGPは、またしても「速いが拙い」レッドブルと「速くなくてもレース巧者」マクラーレンの対比になった。
あれだけ飛び抜けて速いマシンを持っているだけに、レッドブル・ウェバーの優勝は順当だった。
しかし、予選4位と14位から2-4フィニッシュをもぎ取ったマクラーレン勢は、チームとしてとにかく強い。特に今回のマシンは、アップデートが完全に裏目に出てしまい、2日目に突貫工事で組み直した「あり合わせ」の急造品だった。それでこの結果を出してしまう。これがこのチームの底知れない力であり、他チームにとっては最後まで警戒を解けない嫌なプレッシャーだ。
チーム力ではレッドブルはどうやってもマクラーレンには歯が立たない。その事がそのままランキングに現れている。
そのレッドブル、またもチーム内で不穏な空気が流れているようだ。結局、マネージメント力が圧倒的に足りないのだ、このチームは。

そしてフェラーリ。ここはレッドブルよりももっと深刻かも知れない。特にアロンソは、チームと本当に上手く行っていない事を無線で暴露してしまった。レースも半ばにしてチームに向かって「もう話し掛けるな」とは、思っていてもここまでストレートには言えないだろう普通。
結局彼は、自分が圧倒的No.1でない限り不満を言わずにはいられない質なのだろう。そして自分で立場を悪くしていく。その地位が与えられていたルノーでしかチャンピオンが取れていないのは、そういう事なんだろうね。
チーム内のコミュニケーションもレースマネージメントも最悪で、悪い時のフェラーリってのはいつもこうだ。こんなでは、折角上向いてきたマシンパワーも何の役にも立たない。

可夢偉くん。彼は本当に凄いドライバーだな。
正直今回はダメだろうと思っていた。予選の順位は12番手と(ザウバーにしては)それほど悪くなかったので、上手くやればポイントは取れるかも知れないけど期待しないでおこうくらいに思っていた。
今回の6位は、もちろん運もあっただろう。が、そこにいなければ獲得出来ない。今回の彼は「そこにいるために」細心の注意を払ってドライブしていた。前回のような目立つシーンはなかったが、あのC29をトップクラスのスピードでドライブし続け、TVでは目立たないような地味な我慢を重ねて6位を勝ち取った。

彼の本当に凄いところは、実は速さではない。どうやってレースを生き残るかの組み立てと、それを着実に実現する実行力だ。もちろんレーシングドライバーだから、前にクルマがいれば闘争心を燃やすが、行けるか我慢するかの見極めが的確で、行けるとなれば確実に仕留める。カナダでは失敗したが、逆に目立つ失敗はそのくらいだ。

まだ評価には早いきらいはあるが、少なくとも現時点で彼は、これまでの日本人にはいなかった「F1向き」のドライバーだ。
降って湧いたような与えられたチャンスをきっちりモノにするし、マシンが悪くても腐らない。それどころかそのマシンでビックリするような走りを見せる。現時点でもクレバーだし、毎戦着実に成長している。
たった一度の失敗で最低点を付けたドイツメディアには、裸でシルバーストーンをランニングする覚悟をしておけといいたい。
彼はまだ充分に若い。見る人はきちんと見ている。彼のためにも、過大な期待はせず控えめに見守りたい。

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posted by 環螢 at 20:36 | TrackBack(0) | F1その他レース関連
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