2018年07月22日

夏が来れば思い出す…

…そう、一級建築士試験を。

お久し振りでございます、下旬にして7月初の更新でございます(汗)。

今朝起きて暫くして気付いたんですが、今日7/22は、今年の一級建築士学科試験の日でした。
僕としては2年前に縁が切れた試験ですが、やはり現役受験生時の強烈な記憶から、今も時期が来ると思い出します。

うちの会社としては、少なくともうちの部から2人受験しています。ですが…まぁ難しいかと。
2人とも、実務経験豊富な実務者ですし、何より僕より若い(苦笑)。そこだけ見れば目がありそうに見えます。
しかしながらですよ、その2人だけでなく部員全員が日々の仕事に追われまくっていて、試験対策の勉強をしている暇などない訳です。
遺憾ながら、現在の試験制度では、特に学科試験などどれだけ座学が出来るかで合否が決まってしまうような感じの試験になってしまっている訳です。つまり、いかに座学が出来る暇が作れるかが合否の鍵を握ってしまうようなところがある訳です。僕も2年前は自営の利点を生かして15時上がりとかさせてもらって勉強の時間を与えてもらっていた訳です(汗)。

つまり。実力ある暇のない技術者がパス出来なくて、実力なんか知らんみたいな僕みたいなヾ(^^;)座学出来る暇を捻出出来る受験資格保持者が合格しやすい仕組みなんですよ現状は。これっておかしくね???と思う訳です。
(まぁ尤も、意匠設計者が『構造ダメなんだよ〜』というのはいささか甘えな気もしますし、工事監理していれば現場の空気を知っているはずで、それで『施工が苦手』なんて、現場で何見てるの?見ていれば考えてわかる科目でしょ?と思わなくもない部分はある訳ですが…。)

それに先だって7/20に、設計製図試験の課題が発表されました。

「健康作りのためのスポーツ施設」。

「健康増進のためのエクササイズ等を行う温水プールのある建築物の計画」とか何とか。しかも3F建ての低層で、珍しく3年連続の3層低層出題となります。オリンピックもあってそろそろ体育系が出てくると思っていましたが案の定という感じです。
要求図面の中に「面積表」とあって、まさか確認申請時に出すみたいな縦横の四角形を組み合わせた絵を描けって事じゃないだろうな?と心配になりますが、どう考えてもA2の出題用紙に納まりませんので、まぁ多分例年通りの計算式だろうな?そうだろセンター??あん???と問い詰めたい気分です(苦笑)。

もう既に大手資格学校からは解法のポイントの概略が出ているようですが、細かい要求室を除けば、個人的に胆となるのは、

「温水プール設置のための配慮とそれに伴う大空間の扱い」

だと思っています。

仮に25mプールとか言い出したなら、幅は11m必要らしいです(5コースの場合)。多分構造は鉄筋コンクリート造でしょうから、標準的な試験グリッドは7m×7m(昨年は8mグリッドが正解でしたが)。
となると、周囲含めて最低でも4×2グリッドの無柱空間を構築しなければなりません。水の重量や周辺施設、そして給水・温度調整・排水、etc.といった機械室関係が例年よりも大きくなることは避けられません。構造上も配管上も水仕舞いも考え併せると、可能なら1Fに設けたく、上階に設けるのは避けたいなぁと。
とは言え、1Fに設けたとしても、この大空間を構成するには当然PC梁が必須であり、しかもその場合上部に積載荷重の大きな用途は配置しづらく、フィットネスとかの動荷重がかかる用途の設置は避けたいところです。
何はともあれ、異常に大量の水を扱うことになるので、例年以上にPSの計画がうるさくなるでしょう。気をつけて。

「健康増進」とあって、このプールを中心に、医療サポート系の要求室が付くことが考えられます。さらに更衣室・シャワー室・休憩室・最低でも自販機スペース、恐らくは軽喫茶以上の食事スペースも付いてくるでしょう。
3層ですから、プールだけで済む訳もなく、フィットネスとかの設置もあると思われます。そこにまた更衣・シャワー・休憩・水分補給の提供が付いてくると。

…んー、色々と難しくてかったるいですねぇ…死んでしまいます。ヾ(^^;)

他は、あの青いペラ紙には書かれてはいませんが、利用者と管理者の動線分離は当然のことで毎年やっていることですし、出来なければ落ちるだけです。上下足の分離も当然です。バリアフリーも当たり前。
あとのパッシブデザインとかは僕が受けたH28から続く話で、基本外断熱+自然通風・自然光の扱いがメインですからノウハウがあります。自然エネルギー利用も既に出尽くした感があり、対応は楽でしょう。
昨年のバリアフリー法に続き法規関係が盛り込まれていますが、それは言われなくてもこれまで当たり前に配慮してきた話であり、単純に明記されただけですので、これも問題ないでしょう。

あとは…今年こそ地盤を心配しています。震災や杭偽装の事件があってから数年、その辺が何故かこれまで試験に盛り込まれてきませんでした。そろそろ杭基礎なり地盤改良なりが出てきても不思議ではありません。特に今年は重量物である水を大量に溜め込む用途ですから、地盤はとても重要な要素になってきます。耐圧盤も例年以上に厚くなるでしょうし、地耐力も必要です。安定した支持層に到達することが求められても不思議ではありません。

まぁ、名ばかり建築士が想像するのはこの程度。あとは資格学校とかの受験産業の方が詳細かつ的確な予想をするでしょうから、そちらを参照して下さいまし。
間違っても木っ端建築士のいい加減な想像を信じ込まないよう警告しておきます(汗)。ここに書いたのは単なる想像の戯言ですのでね。

では、今年受験の皆さん、健闘を祈ります(あ、学科はもう終わったか…(汗))。


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posted by 環螢 at 23:45 | TrackBack(0) | 雑記
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